所得制限でNICUの入院費の実費が高額になった方の自己負担額を減らす方法

NICUの入院費にマル乳が使えない場合

マル乳には所得制限がある

6歳未満の子供の健康保険適用後の医療費(本当にかかった医療費の2割分)を助成してくれる(支払ってくれる)制度として、乳幼児医療助成制度(通称:マル乳)があります。

しかし、この「乳幼児医療助成制度(通称:マル乳)」には、所得制限がある場合があります。

なお、マル乳の所得制限は、お住まいの地域によって異なります。そのため、ご自身のお住まいの地域のマル乳に、所得制限があるのか否か、いくらなのがを知りたい場合には、市役所等に問い合わせるか、区市町村のHPで調べてみてください。

NICUの入院に乳幼児医療助成制度が利用できなかったら・・・

赤ちゃんが早く生まれた場合、小さく生まれた場合、適切な処置が必要な場合等には、赤ちゃんは生まれてすぐにNICU(新生児集中治療室)に入院する場合があります。

そして、このNICUの入院費にも、乳幼児医療助成制度が利用できます。乳幼児医療助成制度が利用できれば、NICUの入院にかかる実費は、ミルク代くらいです。

しかし、もし、パパとママが、乳幼児医療助成制度の所得制限のある地域にお住まいで、パパの所得(本当は所得の高い方の方なので、ママの場合もあります。)が所得制限にひっかかってしまった場合には、NICUの入院費の2割を自己負担しなければなりません。

NICUの入院期間にもよりますが、我が子の場合を見てみると、NICUの1か月の入院費は、およそ500万でした・・・。

つまり、この2割が自己負担となると、100万を自己負担するということですよね。いくら所得が多いからって、これは相当な負担じゃないですか!?

しかも、双子ちゃんが入院していた場合にはその倍!!

NICUの入院費にマル乳が使えなかった場合の抜け道

このような乳幼児医療助成制度が使えなかったご家族(我が家は、全然所得制限に引っ掛かってもいないのですが・・・)が、どうにかして、NICUの入院費の自己負担額を減らす方法は無いかと(勝手に)考えてみました。

高額療養費制度を利用する

「高額療養費医療制度」とは、1か月に支払った医療費が限度額を超えた場合には、申請すると超えたお金を返してもらえる制度です。

赤ちゃんの入院費に対する限度額は、パパかママのうちの所得(収入)の多い方の人の所得で決まります。

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ただ、所得のランクが最も高い方(この表の区分ア)に該当しても、1か月の自己負担限度額は、252,600円+(総医療費‐842,000)×1%です。

つまり、高額療養費制度を利用を利用すると、もしお子さんのNICUの1か月の入院費が500万円だった場合、1か月の自己負担額は、252,600円+(5,000,000円-842000)×1%=294,180円で済みます。つまり約30万円になります。

さらに、入院が長くなってしまった場合には、高額療養費制度を利用してから4か月目以降は、「多数該当」となり、上の表の「多数該当」の限度額が適用されます。つまり、区分アの方も、4か月目以降は、1か月の医療費の支払いが140,100円となります。


★関連記事★妊娠中の入院や帝王切開時に頼れる高額療養費制度

「高額療養費制度」について詳しく書いています。申請の方法も書いているので、よろしければご覧ください。


双子の場合は、さらに「世帯合算」を利用

高額療養費制度は、世帯合算できる

健康保険適用後の医療費(本当にかかった医療費の2割分)は、「世帯合算」できます。ここでの「世帯」は、「同じ健康保険に加入している人達」を指します。

パパかママかどちらか一方が働いている家では、家族全員が同じ健康保険に入っています。一方、共働きの場合には、パパとママで収入の多い方の人の健康保険にお子さんも入っているはずですので、仮にパパが収入が多いとすると、パパとお子さんたちが同じ健康保険に入っています。

この同じ健康保険に入っている人達の医療費を合算(合計)して、高額療養費制度を利用することができます。

なお、条件としては、1つの病院に支払った医療費の自己負担額が21000円以上でなければなりません。

双子ちゃんがそろってNICUに入院した場合は「世帯合算」

我が家もそうですが、双子ちゃんは、産後NICUに入院する率は高いです。そのため、現実的に乳幼児医療助成制度が利用できなくても、2人分のNICUの入院費の2割分を自己負担しないといけない場合が出てくると思います。

例えば、1月のNICUの入院費が500万だとすると、健康保険を適用しても自己負担は100万。さらに、双子なので、200万・・・。

こうした場合には、高額療養費の「世帯合算」を使うと、所得のランクが最も高い方(この表の区分ア)でも、1か月の自己負担限度額は、252,600円+(10,000,000‐842,000)×1%で、344,180円で済みます。

さらに、「世帯合算」でも「多数該当」が適用されます。

また、パパが他の病院で21,000円以上使っていた場合には、それも合算できます。

シナジス注射代の自己負担額も「世帯合算」

ここからは、NICUの入院費とは無関係なのですが、NICUに入院していた赤ちゃんと関連があるので、退院後のシナジス注射についてもここに書きます(シナジス注射については、こちら→早く生まれた赤ちゃんが受けたいシナジス注射の自己負担額

シナジス注射も乳幼児医療助成制度が利用できないと、自己負担額が非常にかかります。赤ちゃんの体重にもよりますが、1回につき1人あたり15,000円~50,000円。そのため、接種を迷われる方がいても当然だと思います。

しかし、NICUの自己負担額が21,000円以上かかり、さらに、退院後、別の病院でシナジス注射を接種する場合には、NICUの入院費、シナジス注射代を「世帯合算」できます。

NICUの自己負担額やシナジス注射代にもよりますが、「世帯合算」することで、入院費や注射代を全て合わせて限度額に抑えることもできるので、検討する価値のある方は、検討してみて下さい。

医療費控除を受けるための確定申告も忘れずに

「高額療養費制度」を利用しても「医療費控除」は受けられます。

その場合、NICUの入院費のうちの高額療養費制度を利用した限度額分だけを医療費として申請します。なお、「医療費控除」の場合には、交通費も含められますが、この場合の交通費は「赤ちゃんの交通費」になります(NICUへの面会の交通費は認められないのです。。。)。そのため、退院の日のタクシー代くらいしか申請できないですかね。

その他にも、ママの検診や出産にかかった交通費および医療費、合算していないシナジス注射代および交通費、パパやママの歯医者さんやかかりつけのお医者さんで支払った医療費等を全て合わせて、医療費控除を受けるために確定申告をしましょう。

なお、「乳幼児医療助成制度」は、パパかママの収入の多い方の人の「所得額」が高いと利用できない地域があるのですが、この「所得額」は、「医療費控除額」が差し引かれた額で決定されます。こういった面でも医療費控除はできれば受けておいた方が良いと思います。

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