2017/04/03

未熟児は保険に入れない?医療保険検討の前に知っておくべき頼れる5つの子供の医療制度。

question_head_girl

生まれてくる赤ちゃんの約10%、10人に1人が未熟児です。

未熟児というのは、出生時の体重が2500グラム未満の小さく生まれた赤ちゃんのことです。

そんな小さく生まれた赤ちゃんのパパやママから「未熟児で生まれた赤ちゃんは保険に入れないと断られてしまった・・・。どうしよう!?」という声を聞きます。

未熟児でなくても生まれてすぐに入院治療する必要があった赤ちゃんも保険への加入を断れれる場合があるようです。

  • 本当に未熟児だとどこの保険にも入れないの?
  • 保険に入れなくて大丈夫なの?
  • この先子供が病気になったときはどうしたらいいの?

保険への加入を断られることでこのような不安や疑問が沸いてくると思います。

そこで、今回は、保険加入を断られて不安や疑問をお持ちのパパのママがモヤモヤを解消できるように、保険加入の適否や誰もが使えれる公的な制度をご紹介します。

子供・赤ちゃんの保険の種類

akachan_okurumi

お子さんが生まれたときにお子さんのために加入する保険として代表的なものは、学資保険と医療保険の2つです。

①学資保険とは?

学資保険は、お子さんが大きくなったときにまとまったお金が受け取れるように、毎月コツコツお金を貯めていく貯蓄型の保険です。

保険に加入するのは、パパ又はママです。

②医療保険とは?

医療保険は、お子さんが病気やケガで入院したときなどに、まとまったお金を受け取れるように、毎月お金を支払う保険です

保険に加入するのは、お子さんです。

③未熟児が断られるのは学資保険?医療保険??

学資保険

学資保険は加入するのはパパ又はママなので、パパ又はママの健康状態が加入条件を満たしていれば入れる保険会社が多いです。

ただ、かんぽ生命の保険(郵便局の保険)は、学資保険にお子さんの医療保障もついているのでお子さんに入院歴などがあると加入できません。

入院から1年以上経てば加入できることが多いので、かんぽ生命の保険を希望される方は、入院から1年たったときに再度審査にかけてもらっても良いかと思います。

医療保険

未熟児等の理由で生後入院経験のある赤ちゃんは、入院から1年たっていない場合では、ほとんどの医療保険への加入を断られます。

また、妊娠中に、医療保険付きで加入したお子さん用の医療保険でも、医療保険部分を外されてしまいます。

赤ちゃん・子供の医療保険は必要!?

無題の図形描画 (10)

未熟児だったことや産後入院歴があることで医療保険への加入を断られると、なんとなく自分の子供が否定された気がして気分が落ち込みますね。

しかし、そもそも本当にお子さん(赤ちゃん)に医療保険は必要なのでしょうか?

実は、日本には、こんなに手厚い5つの医療制度があるんです。

まずは、この5つの医療制度をしっかり把握しておきましょう。

  1. 乳幼児医療助成制度
  2. 義務教育就学児医療費助成制度
  3. 「難病」の医療費助成
  4. 「小児慢性特定疾病」の医療費助成
  5. 未熟児養育医療制度

この5つの制度の存在を知ると、それほど医療保険に入れないことで落ち込まなくても良いと思います。

むしろ、義務教育終了までは、医療保険に入らなくても良いのではないかなぁと思います。

①乳幼児医療助成制度

通称、マル乳制度ともいいます。

細かい規定はお住まいの市町村により異なりますが、未就学児(小学校に入るまでのお子さん)の医療費の健康保険適用後の自己負担分(総医療費の3割分)を助成してくれる制度です。

未就学のお子さんがケガや病気で通院した場合は、病院での支払は無料になり、入院した場合でも、食事代や差額ベッド代のみの支払いとなります。

ただし、ママやパパの所得によってはこの助成が受けられず支払いが必要になる地域もあります。

②義務教育就学児医療費助成制度

通称、マル子制度ともいいます。

この制度も細かい規定はお住まいの市町村により異なりますが、義務教育中のお子さんの医療費の健康保険適用後の自己負担分を助成してくれる制度です。

そのため、義務教育中のお子さんがケガや病気で通院した場合は、病院での支払は200円ほど(地域により違います)になり、入院した場合には、食事代や差額ベッド代のみの支払いとなります。

ただし、ママやパパの所得によっては、この助成が受けられず自己負担額が増える場合があります。

③難病又は④小児慢性特定疾病の医療費助成◆

万が一、お子さんが、難病と診断された場合で長期の入院や治療が必要になった場合、又は、小児がん等の小児慢性特定疾病と診断され長期の入院や治療が必要になった場合に、医療費が助成される制度です。

この制度では、18歳までのお子さんを対象にしていて、18歳以降も治療が必要な場合には、20歳まで助成してくれます。

この制度を利用すると、ママやパパの収入により1か月に支払う医療費の限度額が決まります。

お子さんが難病と診断され、世帯の年収が約800万以上あると、最初の6か月の限度額が3万円、それ以降は2万円になります。これが、難病と診断された場合の自己負担額の最高額です。これに、食事代がかかります。

また、お子さんが小児慢性特定疾病と診断され、世帯の年収が約850万以上あると、最初の6か月の限度額が1.5万円、それ以降は1万円になります。これが、小児慢性特定疾病と診断された場合の自己負担額の最高額です。これに、食事代の半額がかかります。

世帯の収入が少なければ、難病又は小児慢性特定疾病のいずれの場合も、自己負担限度額がさらに減ります。

⑤未熟児養育医療制度

我が家は、実際に未熟児養育医療制度を利用して、子供の入院費の助成を受けたことがあります。

未熟児養育医療制度を利用できる条件や入院費のお金の支払いの流れについては、こちらの記事をご覧ください。

その他、未熟児養育医療制度と乳幼児医療費助成制度との違いやNICUの入院費の支払いにどちらの制度を利用したら良いかについて、さらには、具体的にこの制度を利用して支払ったNICUの自己負担額については、こちらの記事をご覧ください。

義務教育終了時に再度医療保険への加入を検討

couple_setsumei

義務教育を修了すると、マル子制度が利用できなくなり、病院の窓口で医療費の3割を支払わなければならなくなります。

そこで、心配な方は、このタイミングでお子さんの医療保険を検討してみてはいかがでしょう?

もうこの時には、未熟児だったかどうかはほとんど問われないと思います^^

ただし、難病や小児がん等の小児慢性特定疾病に対しては、18歳まで(継続の必要があれば20歳まで)助成制度があります。

また、一ケ月の家族の医療費の支払いを限度額までとしてくれる高額療養費制度という制度もあります。

高額療養費制度については、こちらの記事をご覧ください。

妊娠中の入院や帝王切開時に頼れる高額療養費制度

これらの制度があることを把握して上で、家計の負担の無い範囲で医療保険への加入を検討してみてください。